生きるのはなぜ苦しいのだろう、つらいのだろう。いや、だからこそ喜びを感じ得るのだ。闇があるから光が分かる。この世はあなたが必要だ。感情回復『詩的ぶるぅすメソッド』申込はメッセージフォームから。
いつも自分を責めてしまう人へ
継ぎ接(は)ぎ うれしい気持ち かなしい気持ち たのしい気持ち くるしい気持ち いろんな気持ち つぎはぎつぎはぎ ぼくができた ぼくができた
アンコール アンコールが聞こえたら さあゆきなさい みんな必要としている あなたを必要としている わたしなら大丈夫 ここで待っているから 思う存分精一杯 答えてきなさい そうやって誰もが 必要とし必要とされれば アンコールはいつも 鳴りやまないのだ...
ハルコ ハルコは悩んでいる 今晩と明日の朝の 献立をどうするかと ハルコは悩んでいる タツオとユキコが ケンカばかりするのを ハルコは悩んでいる 隣の家のトキさんが あまり元気のないことを ハルコは悩んでいる けれどもそれはいつだって 他人(ひと)...
罪なき人へ ごめんなさい ごめんなさい 声が 声が出ませんでした いいえ わたしは ほんの一瞬 自分を案じたのです だから 声が出なかったのです どうか達者で どうか達者で 祈るよりほかに 何ができましょう
いつも自分を責めてしまう人へ ラクな気持ちでいきたい人へ
木星 何気ないひと言で 人を傷つけたことはあるか わたしは今日も昨日も 同じことをしてしまった 人を傷つけないなど 星をすべて消すほど難しい 木星よ 写真の中であなたは 一際大きく存在し 小さな星々とともに 周り続けているのですね 全てを消し去るのではなく 全てとともに回るのです...
見て見ぬふりは罪か 見て見ぬふりは罪か 手を差し延べぬは罪か ならば百合の花はどうだ 見て見ぬ素振りではないか 神の使いの鴉(からす)はどうだ そっぽを向いてばかりではないか 魚の群れはどうだ 仲間より鯨を見ているではないか わかっている わかっている 見て見ぬふりは罪ではない ...
いつも自分を責めてしまう人へ 自分に自信が持てない人へ
蛆虫 みにくいみにくいアヒルの子 成長したら白鳥でした きれいなきれいな蛆虫は 成長しても蝿どまり 蛆虫のような人間に なりたかったわけじゃない 蛆虫のような人間は きれいなわけでも何でもない 魚に食われてしまったら どんなに良かったことでしょう このまま生きてゆく果ては 蝿にな...
観音様 その表情の穏やかさ わたしには勿体ない まして近寄ることもなく ただ遠くから眺め入る 黒く渦巻く海原に 一度さらわれたのだという 傷跡なんぞどこにあろう 一筋宿る影あれど 光に翳す手の如し ああわたしには勿体ない ただ遠くから眺め入る
背もたれ いいのですよ ためらわなくても あなたはね よくやりました 自分のためじゃない ひとのためにただ 走っては転び 笑っては泣き いいのですよ よくやりました さあひとつ息をついて もたれなさい
浅き海見し 浅いところは 日の光がいっぱいで やれ珊瑚やら やれ海星(ひとで)やら 色とりどりの 生き物であふれ やれ海藻やら やれ小魚やら それは賑やかに 生き物であふれ 私は生まれもって 浅はかな人間だが 珊瑚や海星や 海藻や小魚に 救われてばかりの 毎日であることよ
ボクとの出会い ただ無心に ただ夢中に そうなれたら ボクは誰とも 較べることなく ボクは自分を 卑下することなく ボクはきっと 変わることができる
口言えぬ白菊 優しすぎることの 何がいけないのでしょう つまらないことは わかっている 優しすぎるくらい 優しいひとなのですね そのくらいのこと 言ってほしかったのです
雪の原 雪の原に 大の字に ばっさと 仰向けに 倒れた 起き上がり 大の字を しげしげと 見つめた もう一人の ぼくがいた やがて雪は ぼくの上に 降り注ぎ 埋(うず)めるだろう
ヘブンズボイス 目の前で人が倒れました 目の前で人が倒れたというのに 声が出ませんでした 声が出ませんでした ヘブンズボイス どうか私に声を下さい ヘブンズボイス どうか私に叫ばせて下さい
積み石 平たい石を積み上げて 天の近くへ行きたいと 願うことが常ならば どうして私ができましょう 歪(いびつ)な私が挟まれば どうして高く積まれましょう 崩れることを知っていて 素知らず間にいることは 罪とは言わず何でしょう 高く積まれた石たちを 私は下で見上げている どの間にも...
成魚 よくここまで 生き延びたなあ 天敵 投網 病気 天変 汚染 投身 思い返せば ほんにほんに よくここまで 生き延びたもんだ
暗礁 人の心の航路には 幾つもの暗礁がある わざと引っかかる人はいないが いつも引っかかる人はいる その度ごとに船底が 傷だらけになってゆく 今日も港へ寄港して 船体を補強するとこさ 港港で探すのは 気の合いそうな仲間たち 暗礁に乗り上げてしまったら ひとりじゃどうにもならないと...
目撃者 車椅子が倒れている 近くに人も倒れている 人を助けるというのは どういうことだろうか いま僕だけが気づいている いま助けられるのは僕だけ 人を助けるというときに なぜ躊躇しているのだろう 別の誰かが通りかかり 車椅子の人を助けた 僕はひたすらに逃げた 唇をかみしめながら逃...
石仏 その調子 その調子 その調子で 自分の心にも 微笑みかけてごらん 重たくて 醜くて かたくなな 小さなその石仏は この世に二つとない 顔かたちをもち 微笑みかけて 微笑みかけて その唯一無二が やがて味わい深く 愛おしく思えたとき その石仏は ふと 軽くなって 花の香りのよ...
雨待ち 雨は降ってくれない 上を見れば 月が嘆き 下を向けば 枯草の星 じっと願えば 叶えてくれる そう思っていた さすらいの翼 雲は流れ 時は流れ 翼はいつか 風となるのか 雨は降ってくれない