生きるのはなぜ苦しいのだろう、つらいのだろう。いや、だからこそ喜びを感じ得るのだ。闇があるから光が分かる。この世はあなたが必要だ。感情回復『詩的ぶるぅすメソッド』申込はメッセージフォームから。
人生に迷っている人へ
生きている物 人間は生れ落ちると すぐに死へ向かってゆく 何十年かはわからない 数年かもわからない 人間ばかりではない およそ生きている物は皆 生まれてすぐ死へ向かう とすれば人類というものも 死へ向かっているのだろう それを怖れてもがくより よく生...
おいしい旦那 百遍に一遍程度 おいしいと言ってくれるなら 旦那に選んでいいでしょう なぜなら 全く何も言ってくれないこと程 苦痛なものはないと 容易に想像できるからです 先は長いですから
明滅 上毛(じょうもう)高原までの道のり 送電線 誰もいない席 田園 電光掲示ニュース 向かいくる乱雲 自動ドア 明滅また明滅 暗がりに浮かぶ蛍 里山 無数の光 すり抜ける夢 追う恋人 うちわ 一家団欒 明滅また明滅 何ひとつ定かではない 何ひとつ...
天氷(てんぴょう) 確かなものなど何もない 北極を覆う氷でさえも 日に日に姿を消してゆく 氷でできたような明日は 少しずつ少しずつ解けて 未来と呼べるその日には 明日などというものはなく 濡れ落ちた過去だけがあり まだ冷たさの残る雫を 掬(すく)いとろうとし...
やめるかやめないか考えている人へ 人生に迷っている人へ
ひと息ついて刷毛雲(はけぐも)を見て あとどれだけ往(ゆ)くのだろう 果てしないようでもあり すぐそこのようでもあり あとどれだけ苦しいだろう 果てしないようでもあり すぐそこのようでもあり あとどれだけできるのだろう 果てしないようでもあり すぐそこのようでもあり あとどれだけ...
抱くが一生 親を抱き 人形を抱き 好きな人を抱き 我が子を抱き そしてまた 親を抱き
舞台に上がるのは一度きり この舞台を降りられるのは たったの一回きりである 一度降りたらもう戻れない 背景は絶えず回り続ける 登場人物は替わる替わる 演技したければすればいい 踊りたくなったら踊ればいい ここでは何をしても許される 背景は絶えず回り続ける 演技に失敗しようとも 踊...
ふほう わらわら走って わらわら転んで わらわら泣いて わらわら笑って いつの間にやら こうなりました ふほうふほう これだこれだ これがいいんだ いつの間にやら これがいいんだ ふほうふほう ぼくのふほうを 申し上げます
人間魚雷 人が動かす魚雷とは名ばかり これは俺の棺桶魚雷なのだ 明かりはたったひとつの電球 身動きのとれない操縦席 一旦海中へ飛び出せば 二度と戻れぬ月明かり 死ぬことなんて恐くない 教育の脅威の方が恐ろしい 体がぶるぶる震えるくせに 頭の中には冷水が満ちる なぜこんなことになっ...
詩問詩答 詩をもって我に問ひ 詩をもって我答ふ これを詩問詩答と言ふ
羽ばたきに露(つゆ)は落つ 湿った草地の繁みの奥の 小さな蜘蛛の巣に絡む ウスバカゲロウらしき羽ばたき それは二度と帰れない羽ばたき 微かな音を聞き分けた鹿が 虹のような跳躍で駆け出し ウスバカゲロウと同じように つんざく音が生きる道を阻んだ 誰もが羽ばたこうとして駆け出し 多く...
眠りにつくまで 人生はそんなに 大したことはない 気持ちよく目覚めて 気分良く眠りにつく この繰り返しなのさ 人生はそんなに 大したことはない いつも気持ちよく目覚めて いずれ気分良く眠りにつく ただそれだけなのさ
一輪挿し ねえ ぼくは だれのもの? たったひとりで 下駄をつっかけ 外へ飛び出し うわあ暑いと すぐに音を上げ 涼しいお店で ぼんやり座り 窓枠の外には 見知らぬひとが 交通整理の服で 赤い棒を振って ぼくのことなど おかまいなしに 突っ立っていたり 走り出したり ねえ ぼくは...
消滅と出生 生まれ変わりたいのですか 本心からそう思うのですか そうですか そうですか 実を言いますと 人は一生のうちで 幾度となく 生まれ変わっています お気づきでない? そうですか そうですか 無理もありません 生まれ変わっているのは 細胞単位なのですから ひとつ生まれ変わり...
メマトイ ああぁ おいらはぁ まったく何のためにぃ 生まれてきたのかぁ ほらほらやっぱりぃ いやがってるよねぇ 涙をすするなんてぇ 目障りだものねぇ ああぁ それでもぉ すすらせてくだせぇ 生きる意味なんざぁ わかりゃあしないけど 涙をすするしかぁ 腹がおさまらねぇ ああぁ それ...
クスの木と雲 白髪の紳士が言った 人生は一度きりだ 鳩が一斉に飛び立ち 空を一瞬暗くした この低く覆う雲も いつか青くひらけるだろう 思い悩んでいるならば あのクスの木を見るがいい 曲がりくねった枝枝は 思い悩んだ表れだ 太く天を突く幹は それでも貫いた証しだ 雲になっていた鳩が...
光り当たる 光り輝く未来って いったいなんなのだろう 宝石に囲まれることか きれいな家に住むことか きらきらと川が流れ さらさらと海面が鳴り それらを感じるたびに 幸せな気持ちになる もしかしてそういうことが 光り輝く未来なのか トビウオが一尾飛んで 飛行機の後を追いかけ 羽根か...
嘆声 終わりのことを 考えてもいいですか どうやってわたしを 終わらせるかを 残したものは いったい何でしょう このグラスのワインは なくなってゆくだけ わたしの終わりは 嘆声(たんせい)になるでしょうか 名画を観たあとの あの余韻のような・・・
川の流れに立って 川が流れるように 車が流れてゆく 霧が流れるように 人が流れてゆく ぼくたちはどこへ 向かっているのだろう ぼくたちはなにを 目指しているのだろう ばたばたせわしなく 鳩が飛び立つ 物事の始まりは いつだって慌ただしい たとえわからなくても ぼくたちはゆくしかな...
共鳴 何のために生きたのだ? 生きるために生きたのだ