生きるのはなぜ苦しいのだろう、つらいのだろう。いや、だからこそ喜びを感じ得るのだ。闇があるから光が分かる。この世はあなたが必要だ。感情回復『詩的ぶるぅすメソッド』申込はメッセージフォームから。
結果が出ないと感じる人へ
靴音 あれは隣のおやじさんだね 今日はずいぶん儲けたようだ あれは酒屋のきれいな娘さん 今度はどんな髪型にしたのかな あれは生意気ないたずら坊主 さてはこっぴどく叱られたな あれはお節介なお元気ばあちゃん 膝の調子が...
蟻の一穴 ただひたすらに 働いただけです ただ黙々と 務めていたのです 休みを返上して 体調不良も構わず すべてが崩れ去るまでは すべてが崩れ去るまでは どんなに働いても どんなに務めても 時にそれは崩壊への 一穴をつくっているのです それでもまた働くのです それでもまた務めるの...
広い広い飛行場にて 滑走路を走っている 徐々に速度をあげてゆく 滑走路を走っている 徐々に速度をあげてゆく もうずいぶん走っている 速度はだいぶあがっている まだずっと走っている 速度は充分あがっている もうそろそろ気づかねばならぬ 翼がなければ飛ばないのだ
純粋なる作用 暴雨ヘルメットをかぶり 赤い棒を振り回そうが 戯(たわむ)れ事の唾(つば)を浴びて 焼く鳥の煙に巻かれようが 腐りつくような目の中で ただひたすら踊るしかなかろうが にじむその汗だけは 純粋に光り輝いている 彼らはいつの日か勝利する 汗がにじみまた乾く 目に見えぬそ...
真夏のブリザード 夏も盛りだというのに 息も白くなりそうな 強烈ブリザード 全身を覆うはずの 防寒具は押入れの中 太陽は暴れ回るから すっかり身を晒して シャワーを浴びるつもりが 突然の暗雲が濛濛(もうもう) 身を切る吹雪が轟轟(ごうごう) 睫毛を凍らせながら ひげを白くしながら...
蝸牛(かたつむり)と未来 探し当てた未来の地図が 風の中に消えてしまったとて それが一体なんであろう 苦労して架けた未来の橋が 渡る寸前崩れ去ったとて それが一体なんであろう 好きに描いた未来の水彩画が 土砂降りの雨に濡れたとて それが一体なんであろう 蝸牛が這った跡のように ぼ...
泥の虹 憧れだけで 虹を歩いた あるはずのない 七色の道 靴はいつしか 泥だらけで 僕はやっぱり 目をそむけた きっとこれが 僕の虹だ 目をそむけても 変わらないのだ この泥の虹を 僕は進む 憧れはもう 置いてゆこう 後ろの空には 遠く虹があった
描く人 無駄な色があるとすれば 全ての色に違いない 無駄な線があるとすれば 全ての線に違いない 描けば描くほど 迷い乱れ 震える手に 力が籠もる 無駄な時間(とき)があるとすれば 全ての時間に違いない 無駄な夢があるとすれば 全ての夢に違いない 無駄な言葉があるとすれば ...
贋物に魅せられて 贋物(にせもの)に引っかかるなんて 馬鹿なお魚たちだ ぐにゃぐにゃしたモノや 金属の板に食いついて これだからいつまでたっても 進化というものがない なに人間はどうなんだ? 寝呆けてもらっては困る リングにピアスにネックレス スーツに毛皮にボストンバッグ 賞味期...
割れた がちゃん 皿が割れた 同時に 心が割れた かけらを 拾い集めた 棄てよう 明日になったら
どっちを見るの 足りないものは なんでしょうかね 地位でしょうか お金でしょうか 足りないものは なんでしょうかね 愛でしょうか 時間でしょうか 足りないもの 足りないものか きりがないよね そっちを見るとね
再計算 何度でも何度でも やり直せるのであれば 何度でも何度でも やり直せばいいのだ たった一度だけの 勝負であるのならば たった一度だけの 勝負を楽しめばいい きみはいまいったい どちらに直面している? きみはいまいったい どうしようとしている?
足でもがけば すごく一所懸命 走っているつもりなのに なんだかふわふわとして 不思議な感覚になる はたと足元を見ると なんだ足は宙にあり そりゃあいくら走っても ふわふわしているはずだ 汗は噴き出して だんだん疲れも出て それなのに一歩すら 前に進んではいない あっははは何だい ...
無呼吸 深い海底に 潜れば潜るほど 視界は悪くなり 息は苦しくなる あともう少しだけ あともう少しだけ 苦しみに耐えて 海底を彷徨(さまよ)う 見つけたいものを 見つけるまではと 溺れる寸前まで わた...
離せない手 両手にリンゴ ずっしり重い ニコニコして 握りしめる 見上げた樹に 真っ赤なリンゴ 見とれるほどに うまそうなリンゴ だけども両手に 握っているから いまのまんまじゃ もぎり取れない ...
ハシビロコウ ただじっと ただじっと その刻(とき)を 待っている 風が吹く 地が揺れる 構いなく 待っている チカラとは ただ一点 その刻の ためだけに
なんとしても空へ 羽根を持っているのに 羽ばたけないだなんて あなたの前に現れても ただの道化師じゃないか ばさばさ動かすだけで 地べたをうろつくばかり そんなことでどうやって あなたを救えるだろうか 救うだなんておこ...
元はどこ 舟の底には 穴があいてて それでも毎日 舟を漕いでて 水がたまれば かき出しかき出し そうしていつも 文句を言って まわりの人には 嫌われている そりゃあんたね さぼっているよ まずは...
入口確認 入口を間違えたら 辿り着くはずがない 一所懸命走り回っても どれだけ粘って考えても それはその通りだろう 入口を間違えてるもの 行き先は合っているか 本当に辿り着けるか もしも違ってそうならば 決して入...
猛火 火を消そうとした者が 火に巻かれて倒れてく 悲しいことは多々あれど 罪なき者の目は悲し 火は何をも考えず 火はただ燃え盛るのみ ほとぼり冷めることでしか 先へ進めぬこともあり