生きるのはなぜ苦しいのだろう、つらいのだろう。いや、だからこそ喜びを感じ得るのだ。闇があるから光が分かる。この世はあなたが必要だ。感情回復『詩的ぶるぅすメソッド』申込はメッセージフォームから。
人と人の繋がりが欲しい人へ
びんた あなたをなぐりたい 目を覚ましてほしいのだ そしてわたしは一生 なぐった手を覚えているだろう 思い出す度わたしは 心の奥底で滂沱(ぼうだ)する この手は祈りのために あなたへの祈りのために
赦しの掌 心持ち指を拡げ ほんの軽く曲げたような てのひらの形のままで 両腕は下に降ろし 八の字より気持ち分 上に上げた格好で 人の背丈ほどの岩を 抱き受けとめるような そして穏やかな海の 慈愛に満ちた眼差しで すべてを受け容れる姿を 赦(ゆる)し...
無人島は海の向こう 人と接するのが嫌だってさ 人と話すのが億劫だってさ 面倒なこともあうだろうさ 煩わしいこともあるだろうさ 人と関わるのが嫌だってさ 人と生きるのが億劫だってさ 面倒なこともあるだろうさ 煩わしいこともあるだろうさ じゃあどうする? 無人島か? 無人島でもいいけ...
茶色い空 ハナミズキの萼(がく)が 色彩を搾り出し その役目を終えて 空から切り離され ふと下を通る女の 肩に下げた鞄の 開いた口から中へ 滑り込んだときに このわずかな間の 地へ向かう萼と 西へ向かう女の 点と点と線と線の なんたる巡り合わせ 何も知らずに女は 萼を連れていった
手探り 手探りする ぶっつかる 失礼しました いいえこちらこそ 手探りする 穴に落ちる 大丈夫ですか ああこれはどうも 手探りしよう たまにでもいいから 確かめ合おう 弱っちいぼくら
一本松の涙 ぐねぐねと曲がっている 城跡に生える一本松 立派に伸びる枝枝は いつ折れるともわからない 見かねた優しい人たちは 支え木をつけてあげたとさ どの枝この枝あの枝に 支え木をつけてあげたとさ ああまるでその姿は 松一杯に泣いてるよう それもそのはずその松は 支え木なしでは...
落ち埋み いろんな人と出会ったよ そしてすれ違っていった あなたも去ってしまったら もう誰もいなくなるんだな 覚悟はしていたつもりだよ だけど枯れ葉はふるえてる 凍てついた細い枝先で いまにも落ちてしまいそうだ こんなぼくに出来ることを ずっと考えているんだよ たとえば枯れ葉に埋...
言い訳なんて カマキリが空を切り バッタをとり逃がす だけど言い訳なんてしない ネコが自慢の跳躍で バラの花の花瓶を割った だけど言い訳なんてしない ネズミが警戒をしながらも 人間の罠にひっかかった だけど言い訳なんてしない ボクが約束を守らずに キミの機嫌を損ねた ああまた言い...
屋台 殻を背負って 今日も仕事場へ 通る人は疎(まば)ら 電球は二つ 時折びゅうと 氷のような風が 片方の頬を なぐって逃げる そんな時には 殻の中にもぐり 頬をおさえて 酔っ払いを待つ
哀愁のモノローグ 人間ってやつは 寂しいもんだね 自分の気持ちがわかるから 相手の気持ちも求めてしまう 人間ってやつは 哀しいもんだね 過去を振り返られるから 未来を余計期待してしまう 人間ってやつは 愛おしいもんだね 誰かに優しくされるから 誰かを優しくしようと想う
人と人の繋がりが欲しい人へ 大切なものを失った人へ
最後の願い きみが本当の ともだちならば 嫌われてでも 止めるはずだよ だっていまぼくが 行こうとするのは 暗闇の人生が 待ち受ける道 一度入り込めば 二度と出られない もうきみとだって 合えないだろう なあお願いだ 止めてくれよ ぼくにこころが まだあるうちに
お気になさらず 溶けないように そう思っていると ますますどんどん 溶けていくんだ 逃げないように そう思っていると ますますどんどん 逃げていくんだ だからふふんと 鼻歌うたって どうかしたかい? ...
夏いちねん 蝉が鳴いたら 夏が来た 海が泣いたら 夏過ぎた 毎年ぼくら 夏に会い 毎年ぼくら 夏別れ いちねんいちねん いっぱい泣いて いちねんいちねん いっぱい笑おう
今朝のニュース 当たり前じゃないことが 当たり前になったときに 人は自惚れてしまって しかもそれに気づかない 気づかないものだから 不満ばかりを募らせて 気にくわない出来事に 我慢なんてできやしない 水を飲むのも ...
あの人 あの人は どう思うかな そんなふうに 思えるだけで ギスギスしない 悩みも少ない 見知らぬ人 近しい人 隣りの人 嫌いな人 あの人はそう どこにでも あの人はそう すべての...
一心 あなたの気持ちを 踏みにじりました あなたのことだけ 想えばよかった いつまで経っても ぼくは子どもで 自分が良ければ そんなのばかりで だけどこれだけ 信じてほしい あなたの笑顔を 見たい一心...
乾いた威厳 ぼくはきみを 押さえつける 言葉でもって 押さえつける そらみろどうだ 言ったとおりだ 言ったとおりに すればいいんだ ぼくはきみを かなしませる 態度でもって かなしませる そらみ...
悔恨 あなたのことなんてなにも 考えちゃあいませんよ 自分がよけりゃそれでいい そればかり考えてますよ だから笑っているようでも 目は笑っていないですし 親切をしているようでも 見返りを計算しているし まあそんな感じで...
たったひとつのリンゴ この世にたったひとつだけ リンゴが残ったとしたら ぼくはあなたと二人して 分け合って食べるだろう ぼくらのほかに子どもらが おなかをすかせていたならば ぼくはあなたに謝って 子どもらに全部あげるだろう ...
小さく大きな出来事 小さな羽虫が 水面に落ちた ほんの些細な 不注意だった なんとかしようと バタバタもがき 水面に波紋が いくつもできた 細長い影が 水底から現れ 波紋の中心で 大きな音を立てた ...