生きるのはなぜ苦しいのだろう、つらいのだろう。いや、だからこそ喜びを感じ得るのだ。闇があるから光が分かる。この世はあなたが必要だ。感情回復『詩的ぶるぅすメソッド』申込はメッセージフォームから。
幸せを探している人へ
ふじちょう 不死鳥になんて なりたくないな だって死ねないなんて 考えただけでも 恐ろしいじゃないか 挙げ句の果てには 自ら火に飛び込み 自ら終止符を打つ 不死鳥の末路 不二鳥がいいよ ふじちょう 二羽といない鳥 ああ いい響きじゃないか ふじちょう 詩集『ふじちょう...
幸福論2009 容姿 能力 富裕 貧窮 あらゆることに 関係なく 人が 人として 認められることである
花鳥風月歌人 花はいい その姿はいつも正直だから 鳥はいい 高い高い丘を越えてゆけるから 歌はいい 見えない翼で海も渡れるから 人はいい 夢を語り合うことができるから 風はいい 強いほどに私の存在を露(あらわ)にするから 月はいい 遠いというだけで優しい気...
だし ぼんやりぬくい春の暮れ 家々の窓に人の影 鼻をかすめる醤油だし 鼻をかすめる醤油だし 世界の火は燃え滾(たぎ)る 頭にかぶるは空(から)の鍋 鼻をかすめる醤油だし 鼻をかすめる醤油だし 宵の空には飛行機雲 じわり満ちるやおかしな眼 鼻をかすめる醤油だし 鼻をかすめる醤油だし
いつもと違う景色 街ゆく人がみんな うきうき楽しそうに見える 散歩してる犬がみんな スキップしてるように見える ちぎれ飛ぶ雲がみんな はしゃぎ駆けゆくように見える どうしてしまったんだろう いつもの僕じゃないみたい どうしてしまったんだろう あなたは何か知っているかい いまからも...
紡(つむ)ぎ雨 いつからだろう 雨が嫌いじゃなくなったのは 靴の中に浸み込み しずくが肩に濡れても 長い睫毛には いつも虹を見る 大人になるということの 台本もまた雨に濡れ 語り尽くせぬ歳月を 紡ぎ紡ぎしては 明日の空を 見上げている
幸せのカタチ 幸せのカタチなんて 人の顔のごとくある 誰かと語らい 楽しみや怒り 独り海と悩み 虹に夢を見て それが一体幾億人 あるというのだろう
千代紙 簡単な言葉さえ 言えないのはなぜ 迷惑をかけるから? 傷つけてしまうから? そんなものはウソだって とっくの昔に知っている 傷ついてしまうのは この胸の内にあるもの 千代紙で鎧をつくり 幾重にも身にまとう 勇んでみたところで 夜露が浸みるだけ これを脱ぎ捨てて 立ち向かえ...
ゆらゆら 泳げないのに潜る 息をとめて潜る 手足をばたつかせ 見えない波に押され ようやく底がゆらゆら 手に届きそうなとき 息が続かなくなっては 慌てて水面へ浮上し 顔を濡らしたままで ぷはぁぷはぁ鳴らす あぁもう冗談じゃない このまま漂っていたい それでもまた潜る 潜るしかない...
豆電球 暗がりの中 二本の線を 手で探って 片一方を 電池の下に 押し当てて もう片方を 電池の先に 触れた途端 電気は走り フィラメントが 熱を放って 淡い光りが ぱあっと飛んで 顔の凸凹を 撫でていった 今ならそれを 幸せと呼べる
ちぎれた詩 わたしはもう 生きてゆけない なぜと問うのか わたしに言わすか 屈辱に満ちた わたしの なんて しい こんなにも美しい 喜びに溢れ あすが待ち遠しく これがそうなのか 希望というものか
幸福レンズ 幸福レンズを 通して見れば 小さな幸せ 大きく見える 北極の上には きらり一番星 灯台のカモメが 落とした貝殻 明け方近くの 朝露シャワー 何も知らずに 眠る子どもら 幸福レンズは 地球そのもの それはつまりは あなたそのもの
空中遊泳 床(ゆか)に空を広げたら ぼくらはもう空中遊泳 宙返りをしてみよう 大きく手を振ってみよう おーい おーい 意味もなく叫ぼう あっ 雷雲だ 迫り来る雷鳴 ぼくらはしっかりと 手を取り合う 荒れ荒れ荒れ 悲(ひ)い悲い悲い 床に空を広げたら ぼくらはもう空中遊泳 黒い雲な...
永遠の花 永遠に咲く花を わたしは信じない ほのかな香りとともに 美しい花弁をひらいて 枯れることもなく ちぎられることもなく いつまでも変わらずに 手の中にあるというのは 何か言いようのない おそろしさを思うのだ やがて当たり前になり 見向きもしなくなるのかと わたしの心を思う...
暮らし合い ねえ 暮らし合う って知ってる? 辞書にはね 載ってないよ だってね ぼくが作ったから 暮らし合う 要するに 助け合う? 支え合う? 気遣いながら? お互い様に? それらみんな 含めて暮らす 人は人と 暮らすんだからね
幸福論2013 その時 その時 幸せって ばかりじゃない あぁ 幸せだった そんなふうに 思い出せれば 幸せって 言えるじゃない?
弱い手 終わりが見えるのは なんて幸せだろう ひとつひとつ噛みしめ 迎えることができる 終わりも見えないで 突然空が消え 何もなくなるなんて 悲しみさえ翳(かげ)る だけどぼくたちは 終わりを決めれない 弱い弱いぼくたち ねえ手をつなごうか
オートフォーカス ピントがキュン ピントがキュン あなたにオート 瞬間フォーカス だってそれはね 仕方ないよね 性能いいから 仕方ないよね ピントがキュン ピントがキュン いつえもオート マニュアル要らない やっぱそうだね そうなっちゃうよね ハッピーだから そうなっちゃうよね
ちら見 みんながみんな 幸せになれない そんなことなんて はたしてあるのか 隣りのひとが ちょっと違ったり 逆の隣りが ちょっと派手だったり そんなの見たら だめなんだろうな あなたはあなたの 幸せがあるもの
本当の宝物 金貨も銀貨も 手にできなくて それであなたは 絶望してるの? そこいら中に 金貨はあるのに 見るものすべて 銀貨になるのに 真のお宝 それは何ですか 人を喜ばせる そうじゃないですか