生きるのはなぜ苦しいのだろう、つらいのだろう。いや、だからこそ喜びを感じ得るのだ。闇があるから光が分かる。この世はあなたが必要だ。感情回復『詩的ぶるぅすメソッド』申込はメッセージフォームから。
誰かの独り言を聞くのが好きな人へ
古い人間 わたしは古い人間でしょうか いろんなことを知れば知るほど 古い人間に憧れを抱きます きっとわたしは欲しているのでしょう 古い人間の温もりを 古い人間の人間臭さを わたしは憧れてしまうのです
スペース 自分 自分 自分 自分 自分 自分 自分 自分 自分 自分 自分 自分 自分 相手の入る余地がない あけろ あけろ スペース あけろ 自分 自分 自分 好き 嫌い そうでもない 自分 自分 自分 好き 嫌い どっちでもない あけろ あけろ...
陥没 陥没するのは どんなとき? 外から大きな力が加わったとき 内が大きく欠けてしまったとき これって何かに似てるなあ 何だっけなあ 思い出せないなあ ねえ何だっけねえ 陥没・・・ 陥没・・・
天を蹴る 進まない いや 進もうとしていないのだろうか 思い浮かばない いや 思い浮かべようとしていないのか 水泳選手は水を掻く 俺は虚しく(くう)空を掻く 競争馬たちは土を蹴る 俺は虚しく天を蹴る 昨日の夜中に吠えてた犬は 俺の心を見ていたか
雪柳 冬の色しかなかった地肌 優しく手をかざすのは誰? やわらかな光が春を呼ぶ 花は魔法にかかったように咲く 幾つもの白い手は幻じゃない ぼくは必死にしがみつく 毎年毎年同じようなことをして ぼくは冬から這い上がる
なだらかな上り坂 なだらかな なだらかな 上り坂がいいな 下ることなく うねりもなく なだらかに なだらかに 上り続ける 足もとを見て 遠い先を見て
マスク つらい話かもしれないが マスクはしないでほしいんだ もしも我慢できるなら マスクはしないでほしいんだ だってそうでしょう? 顔を隠してしまうんだもの だってそうでしょう? やっぱり面と向かいたいもの 僕のわがままはわかっている わがままを承知で...
あなたが大事に思うものは何ですか? 石器時代 石 侍時代 刀と家 戦争時代 国の栄誉 経済成長時代 仕事 豊食時代 お金と車とおいしいものと・・・家 高速時代 電子紙幣と・・・なんだろう 未知時代 なんだろう
ぼやけた都会の中心で 都会は幻想 創られた幻想 幻想の地面 幻想の建物 幻想の電車 幻想の笑顔 ハエは足を動かす ホタルは明かりを消す 原風景の幻想 あなたに愛されたい
まともな晩飯 三十を過ぎた男が まともな晩飯も食えず 寂しいなどと言うのは どこか的外れなもので 晩飯がまともかどうかは さほど問題なのではなく 己れの成すべきもののために まともかまともでない晩飯を 成すべきものをやるための晩飯を 食えているかどうかが 分かれ目かと思われ...
赤子のすぐ横で 俺の横で赤子が泣く 俺の横で赤子が笑う 人様の赤子である 人様の宝である 俺の方をちらと見る そしてすぐにそっぽを向く じたばたする じたばたする ああどうか心優しい 丈夫な人になって欲しい 俺もまだまだ じたばたしている
回転寿司 僕は回る 一年をかけて回る 寿司の場合は 手に取られて 回転が止まる ぼくの場合は 回転が止まるのは いつなのだろうか ネタは次第に しなびていくし 手を伸ばそうとは 誰も思わずに いやもしかすると 自ら逃げるように 一年をかけて ...
甕底(かめぞこ) 底が見えるということは つまりそういうことであって だからみんなどうにかして 継ぎ足し継ぎ足ししていて 満杯になればいいかというと 使えば使う程減るのだから これで安心ということは無く ついに底をついてしまった者は 盗っ人かお恵み頂戴...
間抜け わたしは小さい頃から 間抜け間抜けと呼ばれていました 実際どんな人からも言われるので ああわたしは間抜けなんだと思いました いつだったかわたしが十四五の頃 学校で唯一信頼する先生がおっしゃいました おまえは本当に間が抜けているんだ いいかい間という...
男の品格 べちゃべちゃべちゃ 男がべちゃべちゃしゃべってちゃ なんとも下品と申しましょうか つまりそのうなんですな 粘っこいとも湿っぽいとも いやらしいじゃあありませんか どうせなら滴(したた)るくらいにいっちゃって 冷水でも浴びせられた方が 品格は上が...
正直な人 敬愛 私はあなたを敬愛します さぞお疲れのことでしょう 鉄球を真っ向で受け留め よしんば受け留めたとして 全力で投げ返そうとする 正直 私はあなたの前では罪人(つみびと) 正直にかなうものはありますか 私は鉄球をすんでで避(よ)け ああ あ...
青い宣告 あなたは青でした 青々とした青でした そしてこれからも あなたは青でしょう
純正 ぐしゃ と 潰した 未来 菜の花色や 赤い屋根の色 橋の下の水底の色 すべて混ざって ぐしゃ と 滲み出る 実に薄汚れた 実に純化した 未来
悲しき探求者 誰一人として信じず 何事にも疑いの目を持ち 人からは冷酷非道と罵られ そんな気ばかりしてしまい ついに自らの戒め緩み 実は甘ったるいほど人を信じ 実は健気なくらい物事にすがり オーソレミーオの大合唱 ビール片手に理屈の雨 私は悲しき探求者である 神を信じることはでき...
誤解 崖上の石 空腹の虎 真紅の溶岩 刃かけの日本刀 翼の折れた鉄 こめかみの弾丸 僕はこの通り 大した男では ないのですよ