生きるのはなぜ苦しいのだろう、つらいのだろう。いや、だからこそ喜びを感じ得るのだ。闇があるから光が分かる。この世はあなたが必要だ。感情回復『詩的ぶるぅすメソッド』申込はメッセージフォームから。
この頃ココロが落ち着かないと思う人へ
人間感情 人間感情にも 大小の起伏あり 激しい起伏あれば これを難行という 千里に平坦あれば これを放心という 最良な人間感情は なだらかな起伏なり
見張り 一度はやらねばならぬ 人生の教訓が詰まっている まず忍耐が必要である 察知力が必要である 人は案外ぐうたらだと知る いかに勝手な生き物かを知る 南の国でのんびり暮らしたいと思う 自然とともに北国で生きるのも良いと思う でも今の暮らしも悪くないと思...
俄雨 やまない雨はないなんて どうして言えるのだろう だってこのまま どしゃぶりのまま ついに青空を見ないまま 天命を終えるかもしれない だからこんな俄雨(にわかあめ)でも ひと時のどしゃぶりであっても 不安に思ってしまうのでしょう? どうかこれが俄雨であってほしいと 祈ら...
話すときは目を見て 膝がぶるぶる動く 指が時を刻む 床の上のアリのように 狼狽するネズミのように みな急(せ)いている みな急(せ)いている 幼児は置いてけぼり 旦那は寿命を縮め 誰かの寿命も縮め 夜空もいつしか消えた
忙しさに恋して 忙しい 忙しい 恋する乙女は 忙しい 忙しい お仕事 お仕事 忙しい 忙しい いきいきしてるね 忙しい 忙しい 苦しくなければ 忙しい 忙しい 白けてなければ 忙しい 忙しい 意味なくなければ 忙しい 忙しい 大丈夫 大丈夫 きっと いい忙しい
ひげの記憶 もしかすると人は誰も 絶えず一抹の不安を抱えて 生きているのかもしれない それはあたかも野鼠が ひくひくと隠れ生きるように 私たちの遺伝子というものが あああ 何かの拍子でもって ぐいと記憶を呼び戻すのだ 単純な生と死の規則に ぴったりと寄り添い生きた 生温かい時代の...
春の雲 荒寥(こうりょう)とした地は ひどくわたしを小さくし 行けども行けども 足跡は土煙に消え 目ん玉でさえも 水をくれとのたまい ようやくここへ帰りつき まず目にまぶしかったのは どっぷりと灰色を含んだ やさしい春の雲であり あなたが植えた雪柳は しっとり雨に濡れ散って わた...
花枕 なんでもないのです なにをするでもないのです ただここにこうして 仰向けに寝転んで 満開な淡い光と ほのかな匂いをかいで うとうとほかほかと 寝転んでいるだけです それだけでいいのです 今日はもういいのです あなたも横になりなさい 疲れも和らぐことでしょう
細波 樹の幹の欠けたところに 甲虫どもが寄り集まって 埋め尽くしてしまうように 洞窟の天井の欠けたところに 蝙蝠どもが寄り集まって 埋め尽くしてしまうように 思い出の砂浜の欠けたところに 細波どもが寄り集まって 埋め尽くしてしまうように 戦いの大地の欠けたところに 慈しみの雨が寄...
春風 人間の抜殻が あちらこちらに落ちている 風に吹きつけられては ころりころり転がっている それらを割って歩く者が 横の連れに囁く 抜殻だから気にするな 意思なんてないのだから その時抜殻は泣いた 意思のない抜殻が泣いた いつかぼくも抜殻となり 泣くことがあるのだろうか それな...
葉織桜(はおりざくら) いつもは逢えないはずなのに 時に季節は悪戯をする 逢わない方がいいんだと 通りゆく人はつぶやき残す 本当はずっと逢いたかった だからこうして待っていた もしこんなことを言ったなら あなたは戸惑うだろうか それでもこうして同じ風を 清々しく吸い込めたから 散...
紙吹雪 赤青黄色 金銀緑 切り刻んで あの野郎め 馬鹿にしやがって 切り刻んで どうせわたしは いなくていいんだ 切り刻んで 切り刻んで 愛しすぎて なぜ憎らしい 切り刻んで まぜてまぜて ぱあっと放て ひらひらひら きらきらきら よかったよかった これでお仕舞い 紙吹雪は舞う ...
一回戦 部屋の天井を見た 通路では誰かの声を聴いた ふらふらしていた 長い時間のようだった また誰かの声を聴いた そうだライトだ 幾つも連なるライトを見た いやひとつだったかもしれない まぶしかった ガキの頃海に行った ひとりで砂浜に寝転んだ 冬の初めの太陽を見た 負けたくないと...
寒空 きょうはきみを 待ってあげよう いつもぼくは あくせくとして ちっともきみに 気づいてやれず さあ出ておいで 心配はいらない きょうのぼくは なんでもないんだ ただきみだけを 待っているんだ まあるい月よ まだ雲の中