生きるのはなぜ苦しいのだろう、つらいのだろう。いや、だからこそ喜びを感じ得るのだ。闇があるから光が分かる。この世はあなたが必要だ。感情回復『詩的ぶるぅすメソッド』申込はメッセージフォームから。
もやもやを共感してほしい人へ
仕来たり 仕来たりは 従うものではない 仕来たりは つくり出すものである 状況は刻々変化する 同じ形の雲を待っていても いつになるやらわからない 仕来たりは必要である されど従うだけではいけない つくり出せ つくり出せ つくり出せる者のみが 次の...
加筆 ねえ 初めて 悔しいと 思ったのは いつのことだった? どんなことだった? 僕は ねえ 小学生のいつ だったかな 描き上げた絵に 上出来だった絵に 大人が 手を加えてしまって それが 全然見事な出来映え 悔しいねえ
消毒液 この世に腐敗はあるのだろうか この世に不浄はあるのだろうか それはただ単に 本当に一方的に 腐ったものは食えないとか 汚れた水は飲めないとか 腐敗と名付け 不浄と名付け それらが消却すべきものならば それらが潔白すべきものならば わたしはどう...
白化現象 呼吸が止まり 律動が止まり 営みが止まり 温度が止まり 今このときにも 白化現象は 止めどもなく 進んでおり なんだかまるで 雪が積もって みんなみんな 埋もれてしまって 恐いのかい? 嫌なのかい? でもぼくたちは 今このときにも 白になってんだ
もやもやを共感してほしい人へ ラクな気持ちでいきたい人へ
木洩れ日ダイヤモンド ひどく黒ずんだ眼で 毎日というものを過し 人目を避けるようにして 下ばかりを向いていた 較べてはいけない毎日を 間違い探しのように並べ 人の優しさに触れる度 眼はますます黒ずんだ それなのに太陽は 太陽というやつは 大きな樹々の上から きらきらと梢(こずえ)...
知らない世界 目隠しをされて 手を引っぱられ 恐る恐る進み 少しの凹凸に戦(おのの)き いま進んでいる所は 普段通っているんだよと 真っ暗の向こうから 薄ら笑いに聞こえ その瞬間についと 手が離れてしまって 慌てて目隠しを取り 辺りを見廻してみるも やはりただ真っ暗で 先ほどの声...
解剖 さあ どうだ? よく見えているか? 心臓は動いているか? まったくお前らは どこまでも知りたがる 知らなくていいことまで 知りたがるものだから ますます頭を抱えて 不撓不屈(ふとうふくつ)の精神か? まったく結構なことで どうだっていいけれど 見終わったらちゃんと 元に戻し...
うらっかえしのブルース 着ている服を裏返し 敷いた座布団裏返し レスリングの技裏返し めくったジョーカー裏返し うらっかえしのブルース うらっかえしのトゥルース 本当のことは言いづらい わかってくれるかい? 読んでる新聞裏返し 書いた手紙は裏返し 張り上げた声裏返し 寄せる心は裏...
ちりめんじゃこ ちりめんじゃこになりたいな ちっちゃなちっちゃなおさかなです ちりめんじゃこになれたなら 比べ合いの競争なんてないだろうな ちりめんじゃこになれたなら 個性を伸ばせと怒鳴られることもないだろうな ちりめんじゃこになれたなら 将来を憂うこともなくなるだろうな ちりめ...
黒い受話器 耳から黒い線を吐き 独り言を喚いている ここはどこの黄泉の国だ? みんな誰と話しているのだ? 独り言をよくよく聞けば 確かに誰かと交信している ぼくの耳に黒い線はない ぼくは他国(よそ)から来たようだ 遠い遠い黄泉の国 ぼくはどうやって来たんだろう? どこかの日のどこ...
寿司詰め 立派な箱があって もちろん蓋も綺麗で その上一流の店ときたら 入ってしまいたくなるさ たとえ潰れそうなくらい ぎゅうと混み合っていても おっとごめんなさいね しゃりを踏んでおりました それでもみんな大人しく しゃんとネタを光らせる 哀しいなんて言わないで 寿司詰めは哀し...
脇役屏風 倒れろ 倒れろ 主役の屏風が 強風で倒れた やった やった 貧相な脇役が 主役になった 評判という強風が こんなにも辛いとは 貧相な屏風は 脇役を願った
地殻 プレートが引き込まれる ぐつぐつとしたマントルへ 引き込まれるプレートは 一体何を思うのだろう 暗い猛火へ滑り落ちる その時何を思うのだろう 溶けてなくなるのだろうか 違うものに変わるのだろうか 魂だけが残るのだろうか 再び地殻へ戻るのだろうか こうしている今もなお マント...
短冊 ひとつだけ風に揺れる きれいな短冊のままで 願い事を書きなさい 何でもいいから書きなさい 星になりたい? そんなのはだめだ 先生になりたいとか お医者さんとかあるでしょう さあ早く書きなさい 時間までに書けないひとは そのまま吊るしますからね ひとつだけ風に揺れる きれいな...
煩悶 愚かな自己顕示欲に気づかず 我が子をカラクリ人形にしている 右手に傘が左手に札束が握られ 暗黒に落ちてゆく友人の手は掴めず 米を作り野菜を作り魚介を採り木を守り ひとつひとつの皺は乾いた文書の上に消える ぼくには何ができるだろう ぼくには何ができるだろう ぼくには何ができる...
砂鉄 磁石を糸で引っぱれば 砂鉄がずりじゃら付いてくる 人間が街を歩いたら 機械がずりじゃら付いてくる その機械はぴぽぴぽと 楽しく哀しく鳴いている ぴぽぴぽぴっぴ 楽しく哀しく鳴いている ぴいぴいぴいぴ 機械がずりじゃら付いてくる ぼくは夜に裸になって すべての機械を払い落とす...
三原色 絵の具の色を 沢山混ぜると 黒くなる 光の色を 沢山混ぜると 白くなる 絵の具は触(さわ)れる 光は触れない カラダは触れる ココロは触れない カラダは黒くなる ココロは白くなる 沢山混ぜると そうなるの?
抱き枕 だきまーぁくぅらあー まくらぁまくらぁ だきまくらぁ 抱き枕はいらんかね 柔らかい柔らかい 抱き枕だよ 素直になれない いい夢見れない 世間はこの頃 風当たりが強い あったか柔らか 抱き枕はいらんかね だきまーぁくぅらあー だきまーぁくぅらあー
過去問 いくら解いても ものにできない あなたのこころ それでも解くより ほかに仕方ない
フラッグ フラッグを勝ち取るために ぼくらは醜い争いをする 掴み取ったその手には 誰かの涙が濡れている そのうち手の皮が厚くなり 何も感じなくなった奴もいる 勝ち取ったものを並べては ニタニタ数える奴もいる 大切なひとを守るために 心を鬼にしてる奴もいる いつもいつも先に奪われ ...