ぷうっと息を吹きつけて
冷たい空気は重いから
下の方にたまっていて
恨めしそうにいつまでも
上の方を見上げている
暖かい空気は軽いから
上の方にたまっていて
興味なさそうにいつまでも
下の方を見下ろしている
どこからともなく暖かい空気が
下の方に送り込まれると
冷たい空気は奮起して
上へ上へとのしあがる
のしあがってきた冷たい空気が
上の方に割り込んでくると
暖かい空気は図らずも
下へ下へと押しやられる
冷たかった空気はいまや
昔の自分を忘れてしまい
にたにたと上から見下ろす
暖かかった空気はいまや
昔の自分に耽るほどに
ますます重く沈んでゆく
こんなことを繰り返して
争いが起きるものだから
わたしはいつも上と下に
息を吹きかけようとしてしまう
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