廃屋の菊

廃屋の菊   

 


主人を待っているのか 



ただ他にすることがないのか 



敷地を区切る鉄の柵に 



しがみつくように生えている 



廃屋は音もなく 



色も失いかけているが 



しがみついているその菊は 



知らぬ顔をしながら 



二つ三つ黄色の花をつけ 



不審な者には睨みをきかせ 



子どもや猫には微笑んでいる 




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