薄紫

薄紫   

 


東海道線は走る 



小雨混じりの朝 



軽やかな列車の音 



乗客は伏眼がち 



それは唐突だった 



窓が景色を切った 



薄紫の海だった 



どこまでも続いていた 



窓の奥の奥まで 



薄紫は続いていた 



伏眼がちだった乗客も 



やはり薄紫を見ていた 





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