薄紫

薄紫   

 


東海道線は走る 



小雨混じりの朝 



軽やかな列車の音 



乗客は伏眼がち 



それは唐突だった 



窓が景色を切った 



薄紫の海だった 



どこまでも続いていた 



窓の奥の奥まで 



薄紫は続いていた 



伏眼がちだった乗客も 



やはり薄紫を見ていた 





0 件のコメント :

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。